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【UFN111】井上直樹、20歳と3日──UFC初勝利

<131ポンド契約/5分3R>
井上直樹(日本)
Def.3-0:30-26.30-26.30-26
CJ・デトマス(フィリピン)

体重超過のデトマスがパワフルな左ミドルも、井上はブロック。デトマスは左フックを当てて組むと、大きくリフトアップしてテイクダウンを奪う。井上はすぐにスクランブルに持ち込んでシングルから立ち上がる。細かいヒザを蹴り合う両者、デトマスのテイクダウンを切った井上がバックを伺う。

アームドラッグからバックマウントに入った井上は、後方からパンチを入れてRNCへ。左から右腕に組みかえてクラッチを組む井上に対し、デトマスは後方へのパンチを振るうがポジションは戻せない。残り2分、上を取ってきたデトマスに三角絞めから腕十字を仕掛けた井上だが、デトマスが担いでサイドへ。ここも井上は即スクランブルからトップを取ると、デトマスが引き込む。フルネルソンを捩じりあげ、ヒザを滑らせてパス狙いから、マウントを一気に取りにかかる。ここはヒザを入れて反応したデトマスだが、井上はエルボーを落とし初回を取った。

2R、左ジャブを伸ばす井上が、右ミドル。ショートの右を当てて、デトマスの左フックをかわしていく。ローと左ジャブで距離を測る井上にデトマスが右フック。井上は素早い左ジャブからロー、デトマスは口を開き気味に。軽快なフットワークからローを蹴り、左フックを与えた井上が右の前蹴りをしっかりと入れる。

右を被弾して逃げのテイクダウンに出たデトマスのバックに回った井上が、バックマウントからパンチを連打する。RNC、マウント狙いから再度バックを取ってRNCを狙う井上が、三角絞めへ。デトマスに逃げられたというよりも、自在に動く井上はノーフックからRNC。バックを取られたくなく動いたデトマスに、狙い済ました腕十字を仕掛ける。右腕が伸びたデトマスだが、時間に救われた。

最終回、右ストレートを当てた井上のシングルはかわされたが、デトマスの動きは鈍い。井上はダブルレッグからシングル、デトマスがエルボー&鉄槌を入れる。立ちの組みには粘りを見せたデトマスが、寝技になると背中が守れない。

高い位置での四の字フックを修正して、RNCを仕掛けた井上は後方からパンチを連打する。残り2分、腕十字をすかされた井上だが、ダブルレッグで尻餅をつかされるもしっかりと立ち上がる。ここでヒザ十字をすかされた井上は、力任せのRNCを防いでトップを取る。最後はエルボーを落とし、パンチを入れた井上。タイムアップとなり、ジャッジ3者がビッグラウンドをつける一方的な展開で、20歳と3日──のオクタゴン初勝ち名乗りを受けた。


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